対決

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 少年は動いていた。  森の小道から平行にやや距離をとったところを進んでいた。  しかも林や小枝の固まりに突っ込むように腹這いで進んでいた。  少年は確信を得たようだ。  顔や服は土やホコリでいっぱいになっていた。  日が来れかけようかとする長い時間をかけてゆっくり進んでいた。  ふいに少年は横目に見ていた森の小道の一点を見つめだした。  少年は見つけた。  森の小道にそれを探していた。  相手である敵の足跡を。  時間をかけて周りをうかがった。  人の気配がない事を確認すると、小道の足跡の前にかがんだ。
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