弱虫

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 いつからだろう、こうして  彼に対して暴力を  振るうようになったのは…。  彼への愛が…溢れ出して  もうグチャグチャに  なってしまい、彼への  愛の表現が分からなくなったのは。  自分の下でぐったりとする  彼を見て、ふとそんなことを  考える。  気を失っているのか  もう一時間も目を覚まさない。  このまま片桐さんと一緒に俺も…  なんて考えていると  ゆっくりと片桐さんの目が開いた。  「片桐さん…。片桐さん…?」  「けん…た…ろ…っ」  「片桐さん…っ、俺…っっ、」  「もう何も言わないで…。  わかってあげられなかった  俺が悪いんだから…。  賢太郎泣かないで。」  あぁ…どうして彼はいつも  こうなんだろうか。  こんな腐った考え方しか  できない俺に…  どうしていつも暖かい光で  包み込んでくれるのだろうか。  "片桐さんは弱いから…  俺が守ってやるよ。"  いつかの自分の言葉。    はは…。何言ってんだ俺は。  弱いのは…弱いのは  俺じゃないか。  自分のしたいようにして  勝手に傷付いて甘えて。  いつまでも片桐さんに  すがりついている弱虫は  俺の方じゃないか…。  「片桐さん…俺…弱いね…。」  頭に無数の?を浮かべて  俺の顔を見る。  そしてふにゃりと笑った。  「そうだね。賢太郎は弱いから…  俺が守ってやるよ。」  いつもの俺なら「何だとこの野郎」  くらいのことは言っていただろう。  だが、自業自得にズタズタに  なった俺の心を癒すのには  その言葉は十分すぎた。    ふにゃりとした笑顔の奥に  痛みを我慢する片桐さんの顔を見て  また、泣きそうになった俺は  ギュっと片桐さんを抱き締めた。  (…俺を捨てないでね、  片桐さん、愛してるよ…。)  ーーーーーーーENDーーーーーーー  取り敢えず仁さんを  ボコボコにしたかったww  鬱展開に持ってきたくて  失敗したwwあ~、どっかに  文才落ちてないかなぁ~  
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