-春休み-

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「ふぁ~。お母さん早起きだなあ。」 呟きながらベッドを後にして窓の所へ行ってカーテンを開けた。 朝日が私の目を刺激して眠っている頭を起こす。 手ぐしで髪を整えて一階へと向かう。 私の名前は"山邑愛音-ヤマムラ アイネ-"。 清流学園に通っている。 家からも近く、私でも行けるレベルの馬鹿な学校だ。 初めは高校には行きたくなかったが、お母さんとお父さんに高校ぐらい行っておきなさいと言われて、しぶしぶ進学した。 そんな私が通い始めて明後日で3年目。 全くもって奇跡に近い出来事だ。 通い続ける事ができたのも、きっと幼馴染みのお陰だろう。 あの子がいなければ間違いなく学校になんて行っていない。
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