入学式

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サシャは、寝ている娘の顔を見つめた。 今日は、サシャの娘ソレーヌの入学式だ。 「早いものね…」 娘の頭をそっと撫で、優しく声を掛けた。 「ソレーヌ、朝よ」 「う…うーん」 「ほら、早く起きて今日は入学式でしょ」 サシャの声に、ソレーヌが飛び起きた。 「あー、入学式!」 ベッドから慌てて起きるが、布団に足をとられて転け掛ける。 「ほら、慌てなくても大丈夫よ」 「母様ありがとう」 ソレーヌを受け止めたサシャは笑いながら 「ちゃんと顔を洗って、父様に挨拶してらっしゃい」 「あっ、母様。おはようございます」 はにかみながら朝の挨拶をするとソレーヌは、慌てて顔を洗いに行った。
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