『-KIZUNA-真実の絆』

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いくら思考を巡らせたところで、結局最後にはいつも少年に答えは出せなかった。 ベットに寝転んだまま、少年は深くて重い溜め息を一つ吐くと、起き上がって部屋の隅にある本棚へと向かい、一冊の本を手に取った。 少年は幼い頃から本が好きだった。 幼稚園のお迎えが遅くても、 たくさん運動をしてお腹が減っていても、 悪い事をしてどんなに怒られても、 本を読んでさえいれば、自然と気持ちが安らいだ。
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