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●六月十七日
今、この文を書いているのは、私ではありません。あたしです。
今日、兄ちゃんのパソコンを無断で借りたら、たまたまこの日記アンド小説を見つけたんです。
で、手はじめにまず、こうやって勝手に日記書いてびっくりさせてやるんだ。ヘヘヘッ。
それにしても、中途半端な小説ね。兄ちゃんの文才のなさがありありとわかるわ。
あ、そうだ。ここは一つ、妹として兄の尻拭いをしてあげようかしら。だってそうでしょ? 兄ちゃんに書けて、あたしに書けないはずないもん。小説の一つや二つなんて、ちょちょいのちょいって感じで楽勝よ。
よーし、あたし、がんばっちゃうんだから。
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