被害者

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 と、そのときだった。私の中で、バラバラだったパズルのピースがつながっていくような、なんとも心地よい感覚が起こった。 「キタタキタキタアァァー!」  私はなかば狂乱して叫んだ。  小説の神が舞い降りたのである。  締め切りまで、あと二日。気づけば、私の手はマシンガンのごとく、キーを叩いていた。  方針は決まった。ミステリだ。
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