2人が本棚に入れています
本棚に追加
あの秋から早いもので今日は終業式で、明日からは冬休みに入ろうとしていた。
あたしにとってこの12月23日が絶対に忘れられない日になるなんて考えもしなかった…。
SHRも終わって終業式まで時間があるから教室で話していた時だった。
安「斎藤!!」
勢いよくバンッという音を発てたドアを見ると、さっき出ていった安田先生が血相を変えてあたしの名前を呼んだ。
もちろん勢いがよかったからみんなからの注目の的…。
急いで先生のもとに行き廊下に出た。
柚「どうしたんですか?」
安「大変だ…お姉さんが事故にあったそうだ!!」
柚「…えっ?」
あたしには7歳離れたお姉ちゃんがいる。
安田先生の言った事は一瞬、聞き間違いかと思った。
でも…
安田先生の血相を変えた様子から聞き間違いなんかじゃないことはすぐに理解できた。
安「今すぐ帰る支度して○○病院に行きなさい」
柚「…は、はい」
返事をした後あたしは急いで帰る支度をし教室を飛び出した。
席に戻った時、琴羽に「どうしたの?」って聞かれたけど答える余裕なんてなくてまたメールするとだけ伝えた。
最初のコメントを投稿しよう!