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私の世界にも魔法は存在し、魔族という生き物もいた。
そして、この世界にも…。
白李によると、魔族は私の記憶が欲しいらしい。
理由は教えてもらっていない。
記憶をなくすまで、私は魔族と仲良くしていて記憶をわけてあげたりもしていたそうだ。
でも、この世界の魔族にはそうもいかないらしい。
記憶だけでなく、心まで欲しがる魔族もいるからだ。
だから急いで記憶を探しだし、自分の世界に戻らないといけないのだが…。
「平和すぎる…。どうして魔族1匹いないのよ!だいたい、何で私たちには記憶の欠片を見つけられないのよ!!」
叫んでいるのは、もちろん愛姫。
そして、返事をするのが白李。
「3年まっても魔族一匹見当たらないなんて…どうしてでしょう」
そんな白李の言葉にイライラするだけだった。
そう、今日までは…
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