4人が本棚に入れています
本棚に追加
「あのお兄ちゃんさ
死期近くないから僕らが見えないんだよ」
「本当だったんだ?」
っとすると、本当に俺は、死期の近い人間で、この彼方と言う少年と、さっきの冷血そうな男が迎えに来たっと……。
まるで、絵本の様な話だ。
信じがたい話ではあるが、事実秋良には、彼方が見えていないのは確かだ。
彼方は、無邪気な笑顔で狭い部屋を走り回る。
“五月蝿い”っと注意したことを忘れたらしい。
「彼方だっけ?」
「うん!でね!このクマちゃんが“バニラ”」
「ハイハイ
本当に俺は、死ぬんだ?」
「うん!」
「ふーん」
この日から、死神の彼方と俺、久保龍之介の奇妙な死期へのカウントダウンが始まった。
最初のコメントを投稿しよう!