第一章 旅立ち
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プラットフォームに佇むツタの姿がだんだん小さくなっていく。 夢子を育んだ、宇和海、段々畑が窓に映っている。 サヨナラ…みんな元気でね… 友達と駆け回った海や山 ミカン畑で手伝いをしながら宇和海に向かって、大好きな歌を歌っていた日々… 夢子の小さい胸の中に数々の思い出が、電車の窓の景色のように次々と浮かんでは消えていった。
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