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放課後、授業道具を鞄にしまい立ち上がって茜に声をかける
椋葵:茜、帰ろうぜ
茜:ごめん!先生に頼まれ事されたから玄関で待ってて?
椋葵:あぁ、わかった
五限目が終わった時、担当の奴に呼ばれ頼まれ事をされ断れなかったらしい
椋葵:(早く来ねぇかな…)
携帯で何度か時間を見ながら待っていたら
澪奈:あ―!椋葵先輩、なにしてるんですかぁ?♪
椋葵:登尾谷!?
澪奈が椋葵を見つけて小走りで近づいてくる
澪奈:もしかして待っててくれたんですかぁ?嬉しい!!
椋葵:いや、俺が待ってんのは茜で…
澪奈:それじゃ早速帰りましょ!♪
澪奈は椋葵の腕を引いて行く
椋葵:ちょっ!話を聞けって!!
澪奈は勝手にテンション上げて椋葵の話に耳を傾ける素振りすら見せない
椋葵:(最悪だ…)
それからいつもの帰り道を歩いている。澪奈の会話に相打ちをしてるが茜のことで頭はいっぱいだった
澪奈:もう!先輩、聞いてますか!?
椋葵:あぁ…。(茜…!)
何かを感じたのか後ろを振り向く
椋葵:茜!!
茜:椋葵!!
澪奈:関川先輩?
あいつ…追いかけてきたのか…
椋葵は立ち止まって茜を見つめている
澪奈:どうしたんですか先輩?
椋葵:茜!?
澪奈:え、椋葵先輩!!
茜が横断歩道をちゃんと見ていないことをいち早く反応し澪奈の手を振り払い走り出す
なに立ち止まってんだよあいつ!?
椋葵:あかねぇぇぇ!!!
飛び込んで茜を抱え込んで歩道までなんとか飛ぶ。その時に頭をぶつける
ヤバ…意識が…。あ…かね……
椋葵はそのまま意識を失ってしまった
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