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病室に着いてから茜はずっと椋葵の手を握って俯いていた
澪奈:椋葵先輩…関川先輩…
澪奈と魅亜はその二人を立って見ていた
魅亜:ねぇ登尾谷さん、ちょっと来てくれる?
澪奈:はい…?
魅亜は澪奈を連れて病室を出る
魅亜:あなたは今日もう帰りなさい
澪奈:嫌です!椋葵先輩が目を覚ましてから帰ります!
魅亜:その気持ちは分かるけどね、あなたの帰りが遅くなればあなたのお母さんやお父さんは心配するんじゃないかな?
澪奈:…………
澪奈は黙って俯く
魅亜:目を覚ましたかどうかは明日教えてあげるから、今日は帰って?
澪奈:分かりました……
魅亜:ありがとう。1人で大丈夫?
澪奈:はい…大丈夫です…
魅亜は不安だけど澪奈を見送って病室の中に戻る
茜:…澪奈ちゃんは?
魅亜:帰ってもらった!帰るの遅くなるかもだからさ
茜:そっか…。ありがと
魅亜:お礼を言われる筋合いないよ~
そんな話をしていたら芥磨が病室に入ってきた
芥磨:頭を強くぶつけただけらしい。傷は塞いだし、他に目立つ怪我してないから今日中に目を覚ますだろうとさ
魅亜:そっか!先ずは一安心だね!!
魅亜は茜の方を向いて言う
茜:うん!
話が終わった瞬間
椋葵:ん…
椋葵が目を開け、身体を起こす
茜:椋葵!!
芥磨:お、やっとお目覚めか?
目を覚ました椋葵は周りを確認し三人を見た瞬間怯えたような表情になる
茜:椋葵…?
椋葵:あ…あなた達は誰ですか…?
その場に居た三人はその言葉を聞いて凍りついた
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