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俺達は再び屋上に向かった。
多分奈津美も面倒くさいとか何とかで授業を抜け出したんだろう。
「お前とこうして話すのは珍しいな。」
「確かにそうだなぁ。向こうでは友達出来たのか?」
「友達もクソもねぇよ。最初は群がってくるヤツが何人かいたが、それも一瞬だ。六月にはもう転校したからな。」
元々友達とか必要ない。
話すのが苦手だから。
ここに来たのは、一人暮らしでは出来ない“家族団欒”というモノがあるからだ。
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