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始まりは、とある手紙からだったー・・・。
『桜野さんへ
昼休み、屋上で待ってます』
綺麗な字で、丁寧に書かれた紙。
明らかに私の名前を書いてある所を見ると、隣りに居る女子人気1位の花桜明子と間違えたモノでも無いらしい。
「告白・・・ではないでしょうか?屋上は人気のスポットですし」
思い切って明子に相談すると、ニヤニヤとするばかりだ。
ニヤニヤとする姿も可愛い明子・・・流石モテる女は違うなぁ。
時は経って、もう昼休みの時間となった。
「じゃ、私と不知火兄弟は何時もの所で待ってますから!サッサと帰って来てくださいね?」
お弁当袋を二つ持ち、にこやかに私を送り出した明子を少し恨めしく思いながら私は屋上の扉を開けたーー。
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