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まさかアオガミが言うカオスって…皆の性格をハチャメチャにすることなのか…!?
そう思った途端、その嫌な予感が的中してる気しかしなくなって背筋が凍る。
「でものぞみん先輩だって私を1番にしたいんですよね、のぞみん先輩は優しいから親友を1番大切にしてるだけなんですよね。じゃあ仕方ないですよね。可哀相な先輩、私が助けてあげますね、橘先輩がいなくなっちゃえばのぞみん先輩も私を1番に思ってくれるんですもんね。うん、私頑張ります、橘先輩さえいなくなれば私と先輩は幸せになれるんだもん仕方ないですよねアハハハハ!」
「………え。」
マナがクルっと方向転換して、僕を見た。
超笑ってた。
わぁ、ツートップスターのトゲである子に笑顔向けられたよ、嬉しいなぁ。
マナは制服の中から、鋭く光る包丁を取り出した。
…もー、そんなもの持ち歩くなんてイケナイ子だなマナわー。
「 しね 」
「ぎぃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
何ら躊躇いもなくマナはその包丁を僕に向かって振り下ろし、僕は絶叫しながらも紙一重でそれをかわした。
ぎ…ぎぃやぁああああああ!!?
何これ!?何なのこれ!?何のなく頃になのこれ!?
あまりの恐怖に腰が抜けてしまい、僕はその場に尻餅をつき、
マナはそんな僕の眼前に包丁を突き立てる。
もう悲鳴すら上げられない。
「ひ…ひぃいいぃぃぃっ!!?」
そんな僕の代わりに悲鳴を上げたのは、希だった。
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