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『平凡な人生こそ真の人生だ。実際、虚飾や、特異から遠くはなれたところにのみ真実があるからだ』
―――フェーデラー
最近、世界史の先生が授業中の雑談で言っていた偉人の名言だ。
これには僕も感銘を受けた。
その通りだ。
普通の人生こそ最高であり至高なんだ。
普通の基準なんか僕には分からないけど、それでも”異常”の基準なら大体理解している。
幽霊と生活している今は…異常である。
いや、別に玲のことを悪く言ってるわけではない。
でも何というか…何事も平和で退屈なぐらいが一番いい。
『…実に退屈じゃ。』
…ただ、世には退屈で平穏な日常を享受できない奴もいる。
寮をうろついているところを、不幸にもアオガミに目をつけられてしまい…
そのまま僕は青い猫の愚痴、もとい暇つぶしに付き合わされていた。
「…退屈って、何が?」
『退屈は退屈なんじゃ。そんなことも説明せねば分からんのかこの下衆が。』
相も変わらない毒舌ありがとうございます。もう帰って下さい。
「…もうすぐ秋祭りじゃん。」
『まだまだ先の話じゃろうが!貴様、わしを差し置いて文化祭を楽しんだからと言って調子に乗りおってこの屑が!』
発言する度に毒をぶち撒けられるってなかなかクレイジーだぜ、ははっ。もう帰って下さいお願いします。
てゆーか…退屈でいいじゃないか。
この祭り好きの神様にもかの有名な偉人の名言を聞かせてあげたいよ。
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