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「平和が一番だよ。ま、アオガミは神様なんだから”フシギパワー”とかで退屈なんか簡単に癒せるんだろ?」
空を飛んで浪漫飛行とか、動物と会話してアニマル社会入りとか、九十九神社をプチリフォームとか、
ひょっとしたら天気を台風にして遊ぶとかも神様なら出来るのかもしれない。
「例えば、この日常をカオスにするとか。ははっ、性格悪いアオガミならさぞかし楽しめるだろうね。」
ま、そんなバカげたバカみたいな事、流石に神様でもできないだろうけど。
僕はその冗談がバカバカしくなり、自分で笑い捨てた。
………。
…あれ、そういえば毒舌が返ってこないぞ。
違和感を覚え、僕はアオガミへと視線を移す。
『…なるほど…そういう遊びも悪くないな…。』
アオガミは、ネコの姿だというのに恐ろしいほどに邪な笑みを浮かべていた。
…え?あ…あれ?
『いや、実に悪くない!貴様は植物に水をやる程度にしか生かす価値が無いと思っていたが考えを改めよう!』
「今の今までその程度の存在だったのが衝撃だよ!!」
危うく生きる意味見失いかけたわ!!
…いや、じゃなくて。
僕は引きつった笑みを浮かべる。
「あ…アオガミ…?まさか…出来るの…?」
『は?出来るに決まっとろう。わしは神じゃぞ。』
僕は静かに額を壁に押し当てた。
…見誤ったぁぁぁぁぁぁぁ!!!
この外道の力を完璧に甘く見て余計なこと言っちまったぁぁぁぁぁぁぁ!!!
『フッフッフッ…さぁわしの退屈を癒す為に、掌の上で踊ってもらおうぞ人間どもよ!!』
「あんさんそれ悪役やで!!神様の発言とちゃうで!!」
やべぇ!!この鬼畜外道猫悪魔ならマジでとんでもないカオスにしてしまう気がする!!
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