かおすじゃ!!

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この状況に全くついて行けない僕の頭。 え?どしたの?なんでそんなにデレデレなの?何があったの? 「そ…そりゃ…クロはし…親友だし…」 「あ、そっか親友だもんね。じゃあのぞみん先輩にとっての一番は先輩を愛してる私なんかよりただの親友でしかない橘先輩なんですね。あれ、でもおかしいな、のぞみん先輩も私を愛してくれてるんですよね?そうですよね?なのになんで私は一番じゃないんですか?本当に愛してくれてるんですか?もしかして全部私の勘違いだったんですか?ううんそんなわけない、だってのぞみん先輩廊下ですれ違った時私を見てくれたもん、私とお揃いのシャーペンの芯使ってるもん、私と同じ学校にいるもん、私と同じ空気吸ってるもんそれって私を愛してくれてる証拠ですよね!?」 ………………。 …病んでやがる…デレ過ぎたんだ…。 僕はマナの突如としたキャラチェンジに爆笑を通り越して恐怖した。 デレ期ってレベルじゃねぇぞ。 これヤンデレ検定準1級レベルですぞ。 今更ながら理解した。希はさっきからこのヤンデレに追われていたから怯えてたんだ。 マナはまだ希に詰め寄りながら闇の言を放ち続けている。 …おかしい…あぁ、絶対におかしい…!! 人の性格って一晩でこんなに劇的にビフォーアフターする!? リフォームの匠もびっくりな程の変わりようだぞこれ!? 「……ま…まさか…。」 …アオガミの…仕業…? よく考えろ…希は元気と気さくさが取り柄だったのに何故か挙動不審の暗いキャラになってた。 マナは素直じゃないツンな女の子だったのに、何故か感情フルオープンのヤンな女の子になってた。 …これは…まさに……”カオス”、じゃないか…?
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