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此処はAnother worldで一番大きな大陸………そこを治めている国が、魔法学が一番発展している『ユーネスト王国』である。
その王国には不思議な掟があった。それは…
一つ、国の実権は女王が握ること。
一つ、国王は必ず婿養子にとること。
一つ、国を継ぐのは必ず第一王女。
一つ、第一王女は五歳になったら死の森に一週間籠ること。
…の4つだ。
「や~~~だ~~~!」
…そして今、現在進行形でこの迷惑な掟で死にそうになっている少女がいる。
此処で、視点を森の中へ向けてみよう。
「ガルル…グルア」
「何でこの森にSSのタイガーウルフなんていゆの~!!」
ライオンのような頭に虎の体をしたタイガーウルフが、銀色の髪をした少女に襲い掛かる。
少女「や~~!{ランス}!」
少女が悲鳴混じりに唱えたのは光の初級魔法。しかし、たかが初級とはいえど詠唱破棄 - 詠唱を言わないやつ - が出来るとは、少女の強さが伺える。
まあ、テンパりすぎて通常30cm程度のものが50cm程になっているのには目を瞑ろう。
少女「行け~~!!」
少女が放ったランスは、タイガーウルフに当たった。
しかし…
「ガルゥア!」
なんと!タイガーウルフは無傷だったのだ!
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