汚物は消毒だ

2/12
前へ
/25ページ
次へ
ーーーーダァン!! 乾いた銃声が辺りに響くと同時に、目の前のスキンヘッドの男はバッ!と額から紅い華を咲かせて地面へと吸い込まれるようにドウッ!と後ろ向きに倒れた。隣でニヤニヤしていたノッポは驚愕の表情を浮かべ、すぐさま顔を青くしながら自らの懐にあるベレッタに左腕を伸ばすが、遅い。こちらは左右に二丁、銃を抜いているのだ。 「テメェ!なにしたか分かってーーー」 「ーーー遅い」 ーーーーダァン!! 喋りながらベレッタを抜き、俺を撃とうとするノッポに慌てずに左手に持ったベレッタを向け、トリガー。再度乾いた銃声が辺りに響き渡り、ノッポは胸を押さえて絶叫する。 「ギャァァァァァァッ!!!」 のた打ち回るノッポの撃たれた右胸を蹴り上げ、黙らせた後左手のベレッタで頭に照準を合わせて引き金を引く。ダァン!!とまたも響き渡る銃声と左腕から走る小気味よい反動がノッポの男の死を告げる。弾丸は寸分違わず眉間に着弾し、ノッポを撃ち殺す。 「さぁ、処刑の開始だ。散々罪もない奴らを食い物にしてきたんだ。覚悟は当に出来ているだろう?屑共・・・次は貴様らの番だ」 男共の死体から予備のマガジンをそれぞれ2本ずつ、計4本、漁り、これで予備弾倉は8本(120発)。左は14発。右は15発。この洋館の人数を潰す分には問題ないだけの弾丸が手に入った。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加