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グラリとだらしなく前へと力なく大理石の床に倒れる若い青年のマフィア。ドサリと倒れ、見開かれた目は驚愕と絶望に彩られ穿たれた穴からはグラスに注がれるワインのようにドクドクと血液が流出していく。
仲間が死んだことにより最初からなかった戦意を完璧に折られ、あまつさえ心までへし折れ掛けている若いこいつらに銃を向け、絶望への片道切符をちらつかせる。
「次は誰が地獄に行きたい?安心しろ・・・痛みは一瞬だ」
ワザとらしく丁度切れた左手のベレッタのマガジンを恐怖を煽る様にゆっくりとこれ見よがしに見せつけながらリロードする。
ーーーチッ・・・・ゴトン!カチャ、ガチン!
俺の左手の人差し指がリロードスイッチを押すと自重と重力に従い、ベレッタの空のマガジンが重々しく床に転がり、左手のベレッタを『わざわざ』ホルスターに戻した後、空いたマガジンラックに新鮮なマガジンをぶち込む。
「た、助けてくれ・・・頼む!金ならつm」
ーーーダァン!チュイン!!
「貴様は黙っていろ。貴様ら親子は生きて帰さん」
薄汚い口を開いた馬鹿息子の頬を掠る様に右手のベレッタの弾丸をぶち込み黙らせる。それだけで馬鹿息子は黙りこむ。
「ん?・・・・臭いな・・・・アンモニア臭・・・・貴様、漏らしたか・・・」
酷く臭うと思ったら、馬鹿息子はあまりの恐怖に失禁したらしい。Gパンの股間から湯気が立ち込み磨き上げられ美しい大理石の床が黄色い水により汚れていく。俺はその光景を鼻で笑い、両手のベレッタのトリガーに指を掛ける。
「フン・・・・生き恥を晒すことなどない。せめてもの情けだ。そのまま・・・絶望を抱き、逝け」
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