サバイバーたる者(※普通の方は真似しないでください)

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「よっしゃ!蛇二匹!!今日は美味いモンが食えそうだな!」 よう、首輪つ、ゲフンゲフン・・・・じゃなかったな。よう、画面の向こうの読者諸君。今日の俺は飯を確保するために拠点にしている廃屋から少しばかり移動すりゃ入れる森林地区に散策に出ている。今さっき青大将みたいな蛇を二匹ばかり捕まえて首の骨をへし折っておいた。今はサッと首を切り落として頭上でブンブン振り回してる最中、この作業が終われば血抜きも完成だ。 「お、ラズベリーもあるじゃねぇか・・・今日は大量だな・・」 蝦蟇のおっさんとの取引、あれから半年経った。まぁ、あれから足元を固める意味合いで、気に入らん屑マフィアやDQN共からスリやら強奪やら繰り返しておっさんの元で捌きまくっていたが、どうやら調子に乗り過ぎたらしいな。昨夜、廃屋で寛いでいた俺に一番最初に強奪したマフィアのボスの馬鹿息子が放った刺客2人がハンドガン片手に忍び込んできた。だが、残念ながら廃屋は俺の領域。暗闇に慣れていない刺客二人は言うまでもなく錆び付いた包丁を片手に忍び寄る俺の手でデッドエンド。今頃は、土の下でモグラやミミズと仲良くしてるんじゃないかね? 持ち物は言うまでもなく頂いた。今の俺の服装は奴らの財布から頂いた金で真っ黒なフード付きのコートに黒のカーゴパンツ、中はこれまた黒のノースリーブと言う黒尽くめ。黒は好きな色だから仕方ないな。体も半年経てば回復を通り越し、十分な肉体の強化への時間ともなった。今は肉体年齢8歳の癖にもう162㎝もありやがる。体重も52㎏と死にかけてた時に比べれば段違いだ。筋力や体力も前の体ほどとはいかないが大分付いてきた。 しかし、前世での経験や技術が失われてなかったのは本当に助かった。出なければ今頃は冗談抜きで死んでいたであろう。それこそ刺客を放たれる前に。 ーーーパチパチ 「・・・火を熾すのも大分慣れたな・・」 乾燥させておいた木の葉と樹液にマッチを擦って投げ入れテント型に組んだ薪に息を吹きかけ、火を灯させる。
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