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目を覚ましたアンドロイドに、紗香は昨日のことを思い出して身構える。
しかしアンドロイドはきょとんと紗香を見上げているだけだった。
「で、君はどこから来たの?
君の製造番号は今は出回っていない機種だよね?」
「…分からない…」
「撃たれた傷は痛まない?」
「…痛みは感じない」
「さすが…戦闘特化アンドロイド」
梅園の言葉に、アンドロイドは目を見開き、驚いたように梅園を見る。
ただ一人状況に着いていけない紗香は2人を交互に眺めた。
「お前…何者…?」
「ただのカフェの従業員」
「……」
不満げに眉をひそめたアンドロイドに、紗香は不思議そうに声をかける。
「戦闘特化アンドロイドって何?」
「…え…」
「あー、椿ちゃんは縁がなかったもんね」
目を丸くしているアンドロイドと苦笑している梅園は、取り合えず紗香に説明を始めた。
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