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「ったく!!腹立つ奴!!
せっかく助けてやった……
…けど…助けてなんて頼まれてないんだ」
独り言を言いながら歩いていると、掲示板に貼られた真新しい貼り紙が目に入る。
嫌に目立つ配色のそれを読んで、紗香は目を丸くする。
「ME-452
MF-128
MF-194
ME-3002
…持ち主不明のため…〇〇破棄場にて処分予定…心当たりのある方は以下の番号まで…か…」
それはアンドロイド【破棄】のお知らせ。
つまり、アイツも持ち主が見つからなければ…
「壊されちゃうの、かな」
「ちょっといいですか?
お嬢さん」
貼り紙を見ながら考え事をしていると、不意に肩を叩かれた。
「?……げっ!!」
「よォ
久しぶり」
振り返った先に居たのは、黒いスーツを来たオールバックの男―借金取りの一人だった。
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