偶然か必然か

2/17
前へ
/36ページ
次へ
   西暦――年、東京  夜になっても明かりが消えることはない、まさに眠らない街。  東京では『アンドロイド』を一家に一体持っていることが当たり前であり、次々と新しい型が売り出されていた。  その一方、地方には、反アンドロイドの組織がいくつか存在する。  彼らはアンドロイドを破壊し、所持者に制裁を加えていく。  その理由は『人間が命を造り出すなど愚か』だから。  このように人工の生命体が産み出されたことにより、世界での日本の立場は大きく変わっていた。  一方では称賛され、一方では蔑まれる。  そんな有り様だった。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加