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6限 英語Ⅱ
英語はある意味得意科目。
だって、先生がいいから。
松永先生の教え方は上手い。
一年の時の英語の先生は最低で、私はしょっちゅう当てられていた。
多分成績が良かったからであろう、毎回毎回当てられてたような気がする。
今の英語の授業は最高。
だから、私もテストでそれなりの点数を取ることができる。
「じゃあ、このレッスンの単語プリント出してください。
確認しま~す」
「私が単語の意味言うから英語に直してね~。
じゃあ、楽器」
私は真っ先に手を挙げた。けど・・・、私より先に手を挙げた人がいた。
「は~い!先生~!あたしそれ分かる~!」
(でたよ、自意識過剰なお嬢さま)
多分、このクラスのみんなが思ってる。
「このボンボンが」的な感じで。
この意地悪でわがままなお嬢さまの名前は、
木ノ内 砂耶花。
「先生簡単な単語だしちゃダメだよ~。
あたし全部解いちゃうよ」
(確かに簡単だけど・・・
なんか・・・自信過剰だな)
それにかちーんときた松永先生は
「じゃあ『建て前』って単語分かる?」
「わかんないよー!分かるわけないじゃん!全くもう!私を誰だと思ってんの?」
(・・・まぁシカトしとこ)
そう思いながら、私は授業に集中した。
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