運命

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* 数日後、俺はあれから気付くとあの子の事を無意識に探してしまうようになっていた。 だってあいつは俺の夢が勝手に作り出した架空の人間のはずだ。それを現実でお目にかかれたのだから、気にならないわけがない。どこぞの魔法少女に「私と一緒に魔法少女になって魔女を倒してみんなを助けてみない!?」とか言われたような気分である。 でもこんな事って本当にあるのだろうか。あの夢は予知夢だったのか? まあ夢と現実でのあいつの俺への嫌忌感はまさに雲泥の差だったけどな。 結局その日も会えないまま授業は終り放課後になった。下校中、仏丸は少しずつ苛立ちが積もり下に転がっている石を軽く蹴った。すると前方を歩いていた3人の女の子の所ヘ転がる。 「痛っ。」 「あ、すいません!ボーッとして・・て・・・あ!・・・えと、神社の女の子!」 「何よ、あんただったの。気安く話し掛けないで。」 そう言って友達2人を連れて帰ろうとする。 「あ、ちょっと待てよ。」 「まだ何か用?」と背を向けたまま話す。 う・・・。なんでそんなに怒ってるんだ?とりあえずなんか喋んないと! 「は、話し掛けるくらいいいだろ。てか名前だけでも教えてよ。じゃないと神社の女の子って呼び続けるぞ?」 「・・・臼垣 柚梨奈(うすがき ゆりな)よ。」
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