高すぎて

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高すぎて

今日も元気な君。 僕はとっても羨ましい。 僕は今日もじっと君を見つめている。 時に風に吹かれながら。 君と遊べることを夢見て。 僕らは空想の中でしか遊ぶことは出来ないんだ。 毎日毎日君との空想は広がっていく。 僕のこの想い、君には伝わっているのかな? 君はきっと僕の存在に気づいてないだろう。 君にとって僕は高すぎる存在。 でも僕は君がとても羨ましかったよ。 空想でしか遊ぶことが出来ないけど毎日が楽しかった気がするよ。 ある日君は動かなくなったね。 大きな空に消えたんだ。 僕はただ雨に打たれながら泣き続けた。 だけど、前より君が近くなった気がして僕はちょっぴり嬉しかった。 今度こそ遊べる気がして。 でも、空は思ったよりも大きくて君はいつの間にか僕よりずいぶん高い所に行ってしまったね。 今の君は僕には高すぎた。 近づこうにも僕は動けないから。 僕はただ雨に打たれながら泣き続けた。 時に風に吹かれながら。 君はもう僕の存在に気づいてくれたかな。 僕はそう。 風見鶏。
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