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人間界が滅び、魔界の混沌とした世界が日常と化す。幾年もの月日が流れ、今では悪魔を始め、妖怪、獣族、機械など様々な種族が入り乱れる。
当初は人間と魔族とのいざこざも絶えなかったが、今ではすっかり和解しハーフやクォーターも存在する。
そうして人間が減少し、魔族と血が混ざり合い、純血の血が薄まれば薄まる程、種族本来の誇りや知能は低下する一方だった。
自由奔放で堕落した同族を嘆いた魔王が“魔界学園”設立を命じたのはつい数百年程前。
基本的な読み書きは勿論の事だが、一般常識と社会の規則を植え付けるのが目的。更なる発展を民衆に唱い、実際は魔界統一の目論見があったのだ。
今では生徒数を増やし、魔界一巨大な学園としてその名を轟かせる。
どんな体型・問題児にも対応する設備と教師の充実。
様々な種族に対応した選択可能な授業プログラム。
中等部から高等部まで一貫することで、仲間意識や集団行動の確立。
また戦闘訓練や魔法訓練を取り入れた実戦強化による魔力増強も可能。
通称、魔学で親しまれ、唱い文句とは裏腹に生徒達はのびのびと学園生活を送る。
そんな学園に通う、一人の生徒のお話。
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