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真っ暗闇の部屋の中で
電車の走る音を聞きながら
横たわった視線の先に広がる
黒い空間を呑み込んで
滴っては広がる
天井から
空を突き破って
波紋のように
広がる
いつか溢したそれが
今広がってるの?
どこに?
知らない
電車は軋んだ音を引き連れて
耳の中に捩じ込んでくる
君の 見えない
知らない 気持ち
解ってなんかいやしない
電車は走り去って
いつの間にか雨が降り始めて
また広がっていく
朝になっても 夜になっても
混ざらない
広がるだけ
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