始まり

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赤い月が出始めて、もう3年の月日が流れようとしていた あれは、3年前の出来事だった... 地球に大規模な大地震が発生した… あの日を堺に生活は変わった 多くの人が身寄りをなくし、悲しみにふけた 僕もその中の一人だった… 毎日、毎日繰り返される奇声そしてトラブルが繰り返し繰り返し発生していた それを止めるものも今はもういない… 次第に落ち着きを取り戻し暮らしていた そんなある日、目を覚ますと異様なまでに真っ赤な月が周りを照らしていた... 怖いくらいに静けかえった夜… 僕は怖くて怖くてたまらなかったけど、外に出る決意を出した… 外に出て分かったことは、空気がいつもと違いぴりぴりとした感じだった 夜明けはまだ遠い… でもそれでも僕はこの静けさが嫌で堪らず 駆け出していた… 「誰か!誰か!居ませんか!?」 答えてくれる声はなかった… 僕は走って走って走りまくって、大きな通りに出た… そこには同じように戸惑った人たちが集まっていた… 「すみません…どうしてこんな…」 口々に質問する人々、この状況を理解するものは居なかった だけどこれだけは分かる、これから何かが起きるって… ポツポツと雨が降りだした その雨は普通じゃなか った 次から次と奇声があがった 『ギャーッ熱い😱助けて』僕らは慌てて近くにあったドームの中へ逃げ込んだ… そして僕らはここで3年も暮らすことになった… 何処からか運ばれてくる食事を不思議に思うこともなく食べた ここに居れば何不自由なく暮らせるからと 僕はそう思わなかった… だって僕らはこのドームに閉じ込められてるのだから でもこの赤い硫酸の雨の中へ飛び出し命を落とした人は少なくなかった この現実を受け入れ、このドームで大人しく暮らそうと そう決めたらしい でも僕はあきらめたくない 雨は決まった時間にしか降らなかった、朝の5時~正午にかけて… 絶対おかしい 僕はそう思い始めた 安全な時間帯に外へ出て 僕はある鉄と鉱物を見つけた… これは溶けてない!! 僕は鉄と鉱物とドームにあった工具で鎧と兜と鉄の靴を作った ただそのままでなく、軽減して動きやすいように… 外で見つけた花の蜜をしぼりそれを兜や鎧、靴に浸透させること、三日三晩 これだけじゃ遠くまで行けない…
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