プロローグ 焔

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「インプ!!今すぐ帝国に…」 ドォン 「アル、バート………!」 彼女の目の前には先程の碧の竜――クエレブレ王子・アルバートの姿があった。 「邪魔よ。退きなさい」 「何故?もう帝国へ戻っても無駄だ。 我が天空のクエレブレ、草原のクサントス、英傑のオルフェの三国が同時に進軍した。 帝国はもう終わりだ。 お前もここで朽ちろ。我が仇!!」 「そのお身体では無茶です!!」 「いいから!…早く、速く飛んで!!」 「っ……エリザ様…」 赤い小柄な竜が飛び立った後には、碧の竜の亡骸が横たわっていた。
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