0人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「インプ!!今すぐ帝国に…」
ドォン
「アル、バート………!」
彼女の目の前には先程の碧の竜――クエレブレ王子・アルバートの姿があった。
「邪魔よ。退きなさい」
「何故?もう帝国へ戻っても無駄だ。
我が天空のクエレブレ、草原のクサントス、英傑のオルフェの三国が同時に進軍した。
帝国はもう終わりだ。
お前もここで朽ちろ。我が仇!!」
「そのお身体では無茶です!!」
「いいから!…早く、速く飛んで!!」
「っ……エリザ様…」
赤い小柄な竜が飛び立った後には、碧の竜の亡骸が横たわっていた。
最初のコメントを投稿しよう!