路地裏の片隅

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 北から吹く風は少しずつ強くなっていった。僕と子猫はそれに耐えながら僕の家に 向かった。 「ニャー、ニャー・・・」  遠くから猫の鳴く声が聴こえた。 「ニャー、ニャー・・・」  その声は少しずつだけど、近くなっていった。いくつか角を曲がり、辿り着いた場所は‘空き地’だった。
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