路地裏の片隅

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“えっ、ここ?” 子猫はそう訊くかのように僕を見て、首を傾げた。 「さぁ、着いたよ。ここが、僕の家だ。」 僕はそう言い、白い絨毯の敷かれた空き地の中に入った。 その空き地の奥の方に土管がいくつかあった。僕と子猫は平行線を描きながら、土管へと向かった。
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