路地裏の片隅

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「名前、わからないの?」  僕は子猫に訊いた。 「ミャー」  子猫はそう応えた。何かの歌のようにも思えた。 “どうしよう?”  僕は考え込んだ。  街の隙間を北風が吹き、僕と子猫の間を通り抜けていった。
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