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「あー、いってえ……」
ぼくは気楽にうめいた。
彼女は無事だからだ。
そこまで切株との距離が空いておらず、彼女は切株へソフトに着地していたからだ。
「……あれ?」
そのはずだった。
けど、ちょっと予想がずれていた。
「うううう、た、助けて! 誰かー」
彼女は切株を背中に当てて、ブリッジをするような体勢になっていた。
「……」
正直、彼女が手を空に向かってぱたぱたしているのをもう少し眺めていたかった。
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