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雑居ビル地下
「ちょっと!!いい加減、放しなさいよ!!」
天井から吊された縄に両手を上に縛られた少女は目の前で背を向ける小太りな男に言う。
小太りな男からの返事は無いが、それでも少女は続ける。
「こんな事したって無駄なのよ!
性的暴行は罪なんだから!
アタシに変な事したら、アンタが死ぬのよ!!
わかってんの!!」
「わかってないのは君の方だよ…。
そんな事はどうとでもなる事なんだ…。」
振り返らずに言う男は薄気味悪い笑みをこぼし、肩を震わせている。
男の手には、開かれた携帯が握られていた。
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