Ｌａｗ Ｇａｍｅ

あとがき

破滅は無法を呼び、無法は狂気を目覚めさせる。

狂気は死を呼び、死は憎しみを産み落とし、憎しみは更なる死を呼び寄せる。

次第に拡がる死の螺旋はいつしか憎しみを快楽へと誘い、快楽に染まった死の螺旋は次第に加速を増して行く…。

『Ｗａｒ Ｇａｍｅ 第壱章』

Ｌａｗ Ｇａｍｅから５年。

かつて日本中を震撼させたＬａｗ Ｇａｍｅを人々が忘れた頃、それは起こった。

突如襲われた日本中の警察機関。

日本中に存在する警官２５万人の内、２０万人以上が突然命を奪われた。

法の番人達の消滅は、日本に事実上の法律の消滅をもたらした…。

困惑する民衆の中、次第に目覚め始める狂気はやがて、大きな流れへと成長し国民を飲み込んでいく。

「わたしも…死ぬの？」

抗う術を持たぬ者は狂気の餌食と消えていき。

「いいえ…アナタは死なないわ」

快楽に染まった者が、獲物を求め彷徨い歩く。

「あなたは…誰？」

そんな中、ネットに拡がった救世主伝説。

「私は…ネコ」

全国民を巻き込んだ狂気のゲーム。

果たして、このゲームの先にあるものとは…。