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剣道場に響くぶつかり合う竹刀の音をかき消すように放たれた師範の声に竹刀を下ろした門下生たちの視線が師範の元へと集められる。
皆が聞く体勢に入ったのを確認し師範の声が道場に響き渡った。
「みんな!今日は前から話していたみんなの先輩にあたる人に来てもらっている!
コイツが井口昌也!
ワシの教え子であり現職の警官だ!
剣道の腕は折り紙つきだからみんな今日は存分に鍛えてもらえ!!」
豪快な声を張り上げら師範とは正反対に少し照れ臭そうに青年の言葉は始まった。
「はじめまして、紹介に預かりました井口昌也です。
一応みんなの先輩にあたるって事で今日は師範からみんなと一緒に汗を流せって言われてきました。
よろしくお願いします!」
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