プロローグ

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左腕を切り落とした私はゆっくりとその場から立ち去った。 土方さん達と戦い、殺される。 私にとって一番幸せな終止符の迎え方だった。 好きな人に殺され、その人に抱かれて死ぬなんて幸せでしょ? 私は1人、山に向かった。 鬼龍院さんに教えて貰った誰もいない私の新しい居場所。 本当に人が入らないようなずっと山奥にその場所はあった。 子供が夢見る秘密基地のようで、花々が咲く綺麗な場所。 私は1人で其処に暮らし始めた。 飢えすら無くなった私は1日の殆どを寝てすごすようになった。 1人は寂しいから…。 寝る必要が無いのに。
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