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百合子はあわててバックから
携帯を取り出し119を押そうとする。
百合子の手には男の血と自分の汗で滑り
思うように押せなかった。
苦戦しながらもなんとか押し終えて
耳に携帯をあてる。
百合子の顔と少し癖のかかった長い髪に
血がベットリと付着した。
百合子が通う大学の友人に
癖毛をどうにかしろと言われたが
彼女自身気に入っていたので
そのままにしていた。
朝と夜の2回
毎日欠かさず手入れをしてするくらい
大事にしていたのだが
今はそんな事など気にもしなかった。
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