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ついさっきまで
生死をさ迷っていたはずの男の顔は
生気を取り戻し
傷がみるみる治癒してしていく。
それだけでなく
男が流した生々しい血が
消えてなくなっていく。
百合子は携帯と手
あちこちに付いた彼の血を見る。
消えていく血を見て頭が真っ白になっていた。
――――――――。
百合子は我にかえる。
気絶していたようだ。
どれくらい気を失っていたのだろうか…
気がついた時には男は立ち上がっていて
自身の体を確認していた。
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