序章

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午後10時24分 夏、今日も夏の厳しい暑さを 乗り切ったアスファルトは 昼に蓄積された熱を放出して 今はもう冷たくなっている。 人気のない路地裏。 黒い装束を着て顔まで隠れそうな フードを被った明人が駆け込む。 「ここなら大丈夫そうだな」 明人は辺りを見渡し 人がいないことを確認する。 後から建物から建物へと駆け、 追ってきた2人の男を明人は迎える。 独特な衣装を着た追って。 丁寧表された刺繍が施され 品を感じさせる衣装 だがそれを簡単に 着こなすに値する風格を 2人には備わせていた。
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