0人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
「大丈夫ですか?」
あわてて駆け寄り横たわる男に問い掛ける。
男の傷を見ただけでわかる。
この人もう死んでしまう。
医学の知識が全く無い百合子でも
まずい状態だと判断できた。
男の傷を見て違和感を感じる。
「なにこの傷…何かに噛み付かれたの?
犬…かしら?」
犬だとはっきり断定できなかった。
犬にしては傷が深すぎたのだ。
「………………」
男は以前と沈黙。
呼吸が小さい。
考える時間はなかった。
男の体の傷から大量の血が溢れていた。
最初のコメントを投稿しよう!