出会いは突然

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隼人Side 渡来かなでと再開して1年がすぎた。 いや正確にいうと4月に再開したのは、かなでの双子の妹のかなえがかなでのふりをしていて、本物のかなでと再開したのは去年の文化祭だった。 その時、俺とかなでは敵対関係であった。 敵である彼女は、仲間からこうよばれていた。 シルバークィーンと。 藤澤さん達みんなの協力でなんとか、かなでを取り戻し、その事件がきっかけで俺も警備隊隊員になった。 事件の主犯である、かなでの父親は警備隊によって逮捕。 数年前、彼は当時警備隊の隊員であったかなでの母を手に掛け、のこされたかなえとさくらは藤澤達によって保護された。 かなえは高二が終わってすぐ向こうの世界の学校に転校してしまった。 かなでもかなえと同じ学校にいる。 事件以降、俺はあまり渡来姉妹とはあえていない。 「おーい隼人!何ぼっとしてるの?」 俺の右にいる優が、俺の顔の前で手を振っていた。 「あ……すまん。去年の出来事を思い出していた。」 「去年はいろいろあったもんなぁ!」 俺の左にいるわたるがいった。 「我らが生徒会長さんの初仕事の、始業式での言葉ちゃんと考えてきた?」 優がすこしちゃかしながらいった 「おいおい優、我らが生徒会長っていうのやめてくれ……始業式の言葉はちゃんと考えてきたよ。」 「ごめん。ごめん。」 優はかるくあやまった。
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