出会いは突然

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「こんにちは!」 「かなで、かなえ、さくらちゃんこんにちは!」 優はドアをあけて、はいってきたかなで達をみていった。 隼人はかなでときいた途端机に俯せていた体をおこし、かなでを手招きしてよんだ。 「こっちにきて。かなで」 隼人は少々怒り気味の声でいった。 「もしかしてさっきの怒ってます?」 かなでは隼人のところへいき、恐る恐る聞いた。 「うん。」 隼人は怖い顔をしていった。 「ごめんなさい。悪気はなかったの……」 かなでは目をうるうるさせ上目使いでいった。 「かわいい……いやいやそんな顔しても駄目だからな。」 「私の事嫌いになっちゃった?」 かなでは不安そうにして聞いた 「うん。嫌い。」 隼人は真面目な顔でいってみた。 「そんなぁ……もうしませんから嫌いにならないで……」 かなではその言葉をきいた途端一瞬で泣きそうになった。 「なんてね。嘘だよ、シルバークィーンさん。」 「うーいじわる!ちゃんと名前で読んでよ。」 かなでは頬を膨らましていった。 「さっきのお返し。」 隼人は笑いながらいった。 「お姉ちゃんと隼人さん相変わらずラブラブだね。」 さくらは二人を見ながらいった。 「ちょ……なにいってるのさくら!私がこんなのとラブラブなわけないでしょ!」 「もう姉さんったら素直じゃないんだから。」 かなえは苦笑いしていった。 私も去年まではあの場所にいたんだよねと思った。
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