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「それに2人がそんなに感情的になると言う事は思い当たる所があったからではないの?
だったら、その怒りをバネにして認めて貰える位の気概を持ったらどうかしら?」
そう言って神輝は微笑んだ
神輝の言葉に俺と瑞穂は頭では理解出来た
だが、感情は納得出来なかったので神輝に反論しようとした瞬間、見知った声が背後から降ってきた
「こんな所で何やってんだ?」
「お‥叔父さん!?どうして此処に!?」
反射的に振り返ると琥太郎が叫んだ
そこには琥太郎の叔父であり、ギルド蒼月のギルドマスターでもある『火の守護者』の皇琥(オウコ)が立っていたからだ
「あん?野暮用ついでに御剣(ミツル)の見舞いに行こうと思ってな
そうしたら零と瑞穂の声が聞こえたから来たんだが?」
琥太郎の質問に答えたギルドマスターは俺と瑞穂を見つめると、いきなり肩を引き寄せながら言葉を続けた
「何があったかは大体想像つくが‥人間、諦めが肝心だぞ?
まっ、諦めたくなかったら、そいつの鼻をあかしてやる位頑張るんだな!」
神輝と同じ事をギルドマスターに言われてしまい、俺は瑞穂と視線を交わすと盛大なため息をついた
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