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部屋に戻った俺は私服に着替えると、学園から出された宿題一式をリビングに持っていった
《飲み物はアイスコーヒーで良いか?》
勉強となれば眠くなるのは確実だったので、眠気覚ましの飲み物を準備しようとキッチンに向かった
フッ…
《…来たな!》
廊下から見知った魔力を感知するとドアが開いて瑞穂と琥太郎がやってきた
「アラッ!?意外と綺麗ね!?もっと散らかってるかと思ったわ!」
「ヨッ!なんか飲み物有るか~?零?」
「お前ら‥第一声がソレか!?
‥『親しき仲にも礼儀あり』って言葉を知ってるか?」
俺は渋面で文句を言うと、今の状況にピッタリの言葉を2人に言ってみた
「えっ!?‥確か仲が良くても、度が過ぎて礼を失するような事があってはいけない、と言う戒めよね?
それ位、知ってるわよ~!」
「『親しき仲にも礼儀あり』?
親密な間柄でも守るべき礼儀があるって言う意味だろ?
零も藪から棒に変な事聞くな?
それって試験に出てきたっけ?」
「………いや、もう良いよ」
言葉の意味は知っていても、俺の意図は伝わらなかったので、諦めてアイスコーヒーを用意するとテーブルに置いた
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