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見渡す限り白一色の空間…
この空間に呼び名は無い
時代を越え
空間を渡る際に
必ず通る場所として
世界の狭間に
存在しているだけだった
だがその空間には…
『世界』を監視する『ウェルト』
『時間』を監視する『ヴァイラ』
害を成す事象が
『世界』や『時代』を
越えないよう監視する
『監視者』が
存在していた
*
パァァァァァッ…
“…珍しく『世界』を渡る時空魔法が展開されたな”
“この時空魔法…片方しか『扉』が展開されてませんね?”
“そのようだな……この対象者…害意は無さそうだ…
だが……このままでは狭間に呑み込まれるな…”
“そうですね…!?…ウェルト!この魔力は!?”
“…!!…この魂の輝き!?……ヴァイラ!…もう片方の『扉』が開くまで保護をするぞ!”
“わかりましたわ!…でも…この程度の『有事』では罪滅ぼしにもなりませんね…”
ポゥゥゥゥッ…
『ウェルト』…『ヴァイラ』と呼び合った存在は時空の奈落に呑み込まれそうになった…1人の少女をこの空間に引き寄せ‥留まらせた
しばらく静観していると少女は目を覚まし…ユックリ起きあがった
「…死後の世界?」
辺りを見渡しながら不安そうに呟いた少女の言葉に、我らは『命』が在る事を告げる為に少女の前に‘人型’で姿を見せた
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